Slow Money  - ツ ナ ガ ル オ カ ネ
  2007/7/15NEW!
  ■ 地域通貨って?
 

地域通貨は、ある特定の地域(Local Currency)、またはテーマコミュニティ(community currency)の中で使われる通貨のことです。地域通貨の起源は、そもそもお金が生まれた当初は地域通貨だったといろんな言い方ができるそうだが、顕著な例は1929年のNY株が大暴落、世界恐慌のとき。世界中の様々な国で不景気のためお金がまわらなくなったそう。そんな中オーストリアのヴェルグルという小さな街でも、多くの失業者を抱え込み、自治体は財政難のため、職員に給料が払えなくなった。そこで自治体は労働証明書という形で独自のお金を発行し、地域内で流通させて街の経済を活性化させたそう。

地域通貨はだれもが「消費者」であり、「生産者」である、という考えの上に成り立っています。だれもが対等な立場で取引を行うので、立場によって偉くなったり蔑まされたりすることはないですし、よって、お互いに尊厳をたもちながらじっくりと人間関係を構築することができます。
また、円や$などの法定通貨と違って、”人の間で取り交わされるモノやサービスの仲介”、交換の手段以上の役割しかないため、純粋に人と人をつなぐことが可能。人と人とのつながりを大事にします。例えば、モノを地域通貨を交えてやりとりするとき、お金ではなく、相手に目がいくといった感じが第一歩です。
また、地域に厳選して使われる場合、限られた地域でのみで利用可能となるので、購買力を地域に根付かせることもできます。また、地域で生み出された富が外部へ流出することがないことも利点です。もちろん、地域通貨は導入すればOKというものでなく、地域全体で、地域や個人が今持っているもの既にあるものを見直し(地域の人たちが協力してあるもの探し)、自分たち自身でモノやサービスの循環を積極的に生み出す努力をしなければ人とのつながりや地域は活性化しません。
また、紙幣式でない場合、マイナスでも利用でき、利子がつかないので、誰でも同じ購買力が保てる。これにより、富が集中して権力化していくことを防ぐことができます。
さらに、「お金」(国際通貨、法定通貨)があらゆる分野で問題になっていたり、「お金」で解決できない多くの問題を私たちは抱えています。地域通貨は、その欠点を補ったり、その解決の一助になることができるのではないでしょうか。(参考:『domingoVol.2』技術評論社)
 

カフェスローで使える地域通貨と方法や割合は以下に記した通りです。カフェスローは、地域通貨の可能性に共感し、わくわくし、それぞれの地域通貨に参加しています。

難しいことはさておき、まずは、気軽に使ってみて下さい。そして使ったときの感覚を、渡した人も、受けとった人も大事にしてみて下さい。
そこから、新しい発見や広がりが、きっと見えてきます。
   
  ■ カフェスローで使える地域通貨(2007年7月現在)
 
 
・ナマケ
:環境文化NGOナマケモノ倶楽部が発行する地域通貨 下記に説明あり。
 

:主に渋谷でまわる地域通貨"r"

 
:東京三鷹の地域通貨。
 
:多摩ニュータウンの地域通貨
 

:世界初,ネット決済できる地域通貨

 
:地域通貨レインボーリング
 
東京調布が中心の地域通貨
     
   
 

■ カフェスローでどう使うの?(2007年7月現在)

  ・通常営業の飲食の20%(端数切捨て)使えます。
  ・イベント入場料に100地域通貨まで使えます。
  暗闇カフェ入場に半額(当日\500+500地域通貨、予約\400+400地域通貨)
  ・ナマケモノブレンドコーヒー、通常営業日16:00〜19:00、全地域通貨(400地域通貨)でどうぞ。
 
・アースデイマーケットinCafeslow
毎月、または隔月中庭で行われ、ナマケまたはrが使えます。
   
  ■ カフェスローはどう使っているの?
  ・”スローな夕べ”でお店をライブ利用する出演者の方にお渡しし、カフェスローの飲食で使って頂いています。
  ・マーケットなどで食材の仕入れに使える場合、使っています。
  ・カフェスローのイベント、お掃除などのお手伝いを随時募集しています。
   
  ■ナマケモノ倶楽部の発行する地域通貨、ナマケについて。
 
最近世界には三つの、妙なうわさが流れていました。まずイラクとか 北朝鮮とかという国が何かを開発しているらしいといううわさ。そして あのナマケモノ倶楽部が、また何かうさん臭いものをつくっているらしい といううわさ。
前のふたつはともかく、第三のうわさは、実は本当のこと だったんです。
 
その名はナマケ。それはナマケモノ倶楽部の超「危険そ〜な」通貨です。
通貨とはお金のこと。お金とは何か、それはベルナルド・リエターさん(『マネー崩壊』日本経済評論社、『マネー』ダイヤモンド社参照)によると、「あるコミュニティにおいて、ある『何か』を交換の媒体として使おうという、一つの取り決め」。だからナマケは、ナマケモノ倶楽部において、何かを交換の媒体として使おうという取り決めのこと。
で、その「何か」とはこの場合、これまでに世界の様々な文化や社会で使われてきた、貝殻とか象牙とか米とか琥珀とか金とか銀とかの代わりに、エコパペルの紙幣とタグアのコイン。
エコパペルもタグアもすでにナマケモノ倶楽部がフェアトレード商品として 扱っているので、会員のみなさんにはおなじみだと思います。エコパペルとは、 エクアドルの沿岸部の町エコシティーとして知られる、バイア・デ・カラケスで作られているリサイクル紙です。エビ産業の急増によってマングローブの森が破壊され、それを生活の基盤としていた人たちが難民化しましたが、この人々の生活基盤の再生をするために考案されたのがこのエコパペルです。

それまで町で捨てられていたごみを収集し、リサイクルし、それを商品化することによって、今少なからぬ雇用が作り出されています。このエコパペルで作られているのが、100ナマケ紙幣と500ナマケ紙幣。

表には100あるいは500の数字の前に単位を表すナマケの「N」がありますが、良く見ると、そのNの右上に怪しげな三つ指が生えています。その下には
「in Gaia we trust」の文字。
これは畏れ多くも、米ドルにある「in God we trust」(神の信任にかけて)をもじったものです。
裏面には、エコパペルの考案者でもある、ナマケモノ倶楽部の仲間たちニコラとダリオが経営するリオ・ムチャーチョの環境小学校(URL:)の教室にある次のような詩がスペイン語のまま印刷されています。
(ナマケ表)
 
(ナマケ裏)

人が最後の木を切ってしまった時
人が最後の川を汚してしまった時
人が最後の魚を食べてしまった時

その時!
人は気づくだろう、
お金は食べられないということを
この詩の下にはフニン村の住人藤岡亜美さんのイラストで、森の木に 三つ指を差し伸べるナマケモノ。普通、国家の紙幣というものは破損しにくいものですが、このナマケ紙幣の特徴は水に弱く、破れやすいことです。まちがって洗濯するときれいに消えてなくなるでしょう。簡単に土にかえります。
   
次にタグアのコインです。タグアとは象牙ヤシの実(アイヴォリー・ナッツ)のことで、かつて高級ボタン材として使われたこの材料が、今、象牙に代わる持続可能なフェアトレード商品として注目されるようになっています。タグアを使うことには、象の保護という意味もあるし、またナマケモノ倶楽部の仲間である坂本龍一さんが唱える「エレファンティズム」の思想につながるという意味もこめられています。このコインには虹のように7色があり、また中央の穴にも丸、四角、三角の3種類があり、また手作りのため、色にむらがあったり、穴の大きさがまちまちだたりもしますが、どれもみな同じ価値の1000ナマケです。そこは遊び心、プレイフル、沖縄でいう「テーゲー」なのです。  
 
○ 通貨そのものがフェアトレード品 ○
さて、通貨ナマケのメカニズムについて説明しましょう。
まず、ナマケ紙幣とコインをナマケモノ倶楽部事務局が、エクアドルから適正な、つまり生産者と我々の双方がフェアだと感じられる価格で買入れます。
そしてそれを会員に売り出します。その場合、基本的には1ナマケは1円とします。例えば、事務局が10万ナマケ分の紙幣やコインをエクアドルの生産者から買う。その原価と諸経費(運賃、通信費、その他の事務経費)が1万円かかったとしましょう。10万ナマケを会員が買います。ある人は3000ナマケを3000円で、5000ナマケを5000円で、というふうに。
全部1ナマケ=1円のレートで売れると(時にはディスカウントがあったり、流通を促進するための特別キャンペーンがあったりしてもいいでしょう)、10万円が事務局に集まります。事務局はそこから原価+諸経費の1万円を差し引いて、9万円をそのまま「エクアドル環境基金」(仮称)として口座に入金します。この基金にはその管理と運営のための運営委員会(若干名)をおき、その委員長を暫定的にナマクラ世話人でありエクアドル在住のアンニャ・ライトにやってもらいたいと思います。

基金の使いみちを報告するのはもちろん、紙幣やコインにかかった原価、経費なども買い入れの度に、事務局が報告します。つまり、何の秘密もない情報公開でいきましょう。通常の貨幣をとりまく神秘のベールはありません。ところで皆さんは日本の1万円札が原価20円以下だというのを知ってますか?

 
● 繋がりなおしのきっかけになる ●
予測できないいろいろな不都合が起こるかもしれませんが、そこはナマケらしく、その都度のんきに修正していけば良いでしょう。コインや紙幣のデザインなども、都合や気分によって変えていけばいいでしょう。紙幣のデザイン・コンテストをやって作品を募集してもいいですね。1等賞には1万ナマケを差し上げます、とか。

まぁとにかくやってみましょう。たのしく、のんびりとぼくたちのささやかな革命をはじめましょう。

ナマケモノ倶楽部世話人 辻信一×中村隆市(ナマケモノ倶楽部MLより抜粋)